火曜日, 4月 28, 2009

愛という文字の入った歌2009.1.21~28

愛していると
言葉にしている時ではなく
愛していると
忘れるくらい大切に思う時
真に愛している


愛していると
口にした瞬間
愛が逃げていく
言えば言うほど
嘘になる


大切に大切にと
思う心が愛
己を 
世界を
まず愛してみる


消えてしまった
愛をさがして
探しまわって
途方にくれて
眠る枕の涙

愛という文字の入った歌2008.11.13~

愛している
などいう感情の
虚しく哀しく
響くとき
ただそっと抱きしめて


指相撲をして
戯れあう
老いた夫婦の
悲しみ苦しみ
乗り越えた愛


膝の上に
猫がいるから
あなたとは
遊べない
愛している

愛という文字の入った歌2008.11.4~

君に添いて
海に入ろう
愛の深さを
海の深さと
比べるため


愛という感情を
忘れ老いて
ゆくよりも
枯れ木に火をつけ
燃え尽きん


すこしずつ
壊れていく
ひとつまたひとつ
愛などという言葉
囁くたびに

愛という文字の入った歌2008.10.24~

溶け出した愛を
受けとめたくも
あふれ
こぼれて
途方にくれる


君が精神を
破壊した
時とともに
巨大化した
この愛で


胸の高鳴りは
初めての逢瀬
この穏やかな
息遣いとなり
終わりなき愛

愛という文字の入った歌2008.10.17~

溶鉱炉の中に
放り投げられた
憎しみが
この掌のなかの
愛になり


愛しているよ
愛しているよ
ささやきながら
食い尽くす



凍りついた心を
溶かすのに
かけた時間が
そのまま二人の
愛の軌跡

愛という文字の入った歌2008.9.24~

愛は
結果なのかもしれないと
そばに眠る人の
寝顔をみては
考える


縁側に
眠る猫
柔かな
陽射し
そんな愛


そこここに
溢れる愛に
気づかずに
流れた時間
拾い集めて

愛という文字の入った歌2008.9.20~

遠く遠く
離れていても
あなたの息を
感じる 


いつまでも
変わらぬ愛を
ふたりで育てた
ふたりが育てた
変わらぬものに


不変の愛なぞ
あろうはずもないと
頑なな若かりしころ
老いの床に ひとつ
恥ずかしそうに横たわる

生きる

苦しむ
君を
抱きしめる
ただ黙って
抱きしめる

さびしさ

いだきあい
まじわりあい
いとしみあっても
ひとりの
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