金曜日, 5月 29, 2009

心象

目を据えて
言葉を
飲み込み
私の中の
塊に問う

塊<かたまり>

苦しみ

苦しみを
文字にしたとて
なんになろ
ましてや声に
乗せたとて

田園にて

田園に
水鏡の
増える頃
畔に見守る男らの
広い背中


やまなみが
空に溶け出すように
天と地が
ひとつになる
曇天の日

幸せ

覚めていく
感覚をも
昇華させる
貪欲な
皮膚の内側


重なる吐息
交わる唾液
肉体さえも
熔け崩れて
熱塊と化す


火照った
肌が
君を誘う
暗闇よりも
暗いところへ


漏れた声も
濡れた体も
世の中の
誰よりも
幸いである証


この恍惚は
ふしあわせの
うえにあり
砂のうえの
楼閣であり

水曜日, 5月 20, 2009

手のひらに
這う青虫の
冷たさを
優しい生き方と
解釈してみる
ふたりが狂った
そのあとの
指絡ませたまま
落ちる
眠り

金曜日, 5月 08, 2009

壊れた心

身も心も
砕け散り
放散した
記憶さえ
艶やかに


その精気を
吸いつくし
この身を
燃焼させんと
蛇になりて

蛇<へび>

木曜日, 5月 07, 2009

心象

しどけない心の
かたすみに
巣くった
言葉の
ひとつに迷う

恋のうた(2009.5.6~7)

この腕を
この手を
つかんで
はなさず
死へ誘い

誘い<いざない>


どんな女も
魔性と化す
その瞬間に
知性さえも
燃え尽きて


手と手を
つないだまま
深い寝息をたてる
いつまでも
君が好き