月曜日, 5月 29, 2006

空虚

虚しい言葉が 空に舞う
背中の震えが 地に響く
心など 心など 持つまい
大楠の幹に 嘔吐
消えうせて 灰に

束縛

あなたが あたしを しばる
あたしが あなたを しばる
きつくなるほどに かなしく
ゆるむたびに こころぼそく
あたしが あたしを しばる

火曜日, 5月 23, 2006

宇宙

あたしのからだを 
うらにかえすと
まっくらやみの
せかいがひろがる

無数のひだひだに
ふれるたび
まっくらやみに
すいこまれていく

あたしのなかが
ふくれるたびに
星ゆれながる
おともなく

しあわせ

しあわせな痛みが
からだのなかをつきぬける
深紅の毛布を
剥ぎ取り
揺れる窓

水から躍り出た
魚たちがのたうちまわる
濡れた毛布に
時も忘れ
飽くこともなく

日曜日, 5月 21, 2006

どこまで

空が透きとおり
心とからだが
空の向こうに
吸い込まれていく
光のなくなるところまで

猫を枕に

風薫る 猫を枕に うたた寝す


猫枕 若葉いちまい 舞い降りて


遠い雲 まねた姿で ねこまくら

見知らぬ蝶

見知らぬ模様の蝶が飛ぶ
黒と薄茶が空を舞う

どこから来てどこへ行く
どの花の香りに誘われた

とはいえ知らぬは我ひとり
素性は知らずにしまいたい

見知らぬ模様の蝶が飛ぶ
私だけの蝶が飛ぶ

そよ風と

抜けるような青い空に 吸い込まれてしまいたい

風にのって 

光の届かぬところまで

心だけ

なくなってしまいたい

そよ風の中で

そよかぜと ねこをまくらに うたたねす


猫枕 若葉のくちづけ 気もつかぬ


遠い雲 まねて流れる ねこまくら

そよ風に

そよかぜに ふかれておもう とおいひと